プレゼンテーションの重要性

まず始めに、プレゼンテーションとは何を意味するのでしょうか?

プレゼンとは、聴衆に対する説明や提案をする、一種のコミュニケーション手段。職場での企画発表や説明会はもちろん、もっと身近な例で言うと、自己紹介、採用面接での自己PR、結婚式でのスピーチも一種のプレゼンです。

プレゼンには必ず、明確な目的があります。そしてそれは、多くの場合「説得」の要素を含みます。具体的には新プロジェクトの提案や予算の見直しなど、チームメンバーや上司、取引先に対して効果的に同意を求めて説得をするための手段なのです。

そこで説得ができれば、自分自身のキャリアアップ、会社の業績アップ、新たな人間関係の構築などに繋がりますよね。だからプレゼンはとても重要で、成功させる必要があるのです。

英語のプレゼン以前に「人前で話すときの話し方や立ち振る舞い」をおさらいしたい方はこちらもどうぞ!

プレゼンで使える英語フレーズ

英語でプレゼンをする時、肝心な内容についてはしっかり練習していても、「つなぎのフレーズ」に困る方は多いです。

この動画では、日本人にはとても便利だけど、英訳しずらくて困る「あのフレーズ」をプレゼンでどう言えば良いのか紹介しています。

「よろしくお願いします」のように、プレゼン中に使いたいけど上手く英訳できないフレーズは、たくさんありますよね。

しかし日本語のプレゼンにも大まかな型があるように、英語のプレゼンも定型化されています。 手順と決まり文句さえ押さえておけば、不安になる必要はありません。

さらに、分かりやすいプレゼンには、"signpost"と呼ばれるフレーズが必ず使われています。 これらは話の流れを示したり、次のトピックへの移行をスムーズにしたりするために使われ、聞き手の理解を助ける役割を果たします。

それでは実際に英語プレゼンで使えるsignpostフレーズを学んでいきましょう。

導入パート

導入の部分は、聴き手の関心を高め、自分のプレゼンのリズム・雰囲気を作る上で、非常に重要なパートです。

挨拶も目的も告げずに、いきなり内容にはいるようなプレゼンはNG。聴衆に良い印象を与えプレゼン全体をスムーズに理解してもらえる下地を作りましょう。オープニングをしっかり説明すること、とくに目的を明確にすることで、参加者の理解を促すことができます。

【出席者に対して挨拶する】

  • Good morning everyone. My name is Taro Yamada and I am director of marketing for ABC Company.
    おはようございます。私はABC社のマーケティングディレクターの山田太郎です。
  • Thank you for making the effort to come today.
    本日はお越しいただき、ありがとうございます。

【目的を伝える】

  • Today, I would like to talk to you about (product innovation).
    本日は弊社の製品の新技術に関して説明したいと思います。

【概要を説明する】

  • There are three things I’d like to cover today. Firstly, I will talk about (our new technology). Then I will explain (new product features). Finally, I will describe (our new pricing system).
    プレゼンテーションは3部に構成されており、まず(弊社の新しいテクノロジー)、次に(製品の特長)について、最後に(新プライシングシステム)についてご説明いたします。

【所要時間を伝える】

  • This presentation will take about one hour.
    プレゼンテーションは1時間くらいかかります。

【質疑応答の時間について説明する】

  • We’ll have a Q&A session at the end of the presentation.
    プレゼンテーションが一通り終わってから質疑応答時間を行います。
  • If you have questions, please do not hesitate to ask.
    質問があれば、ご遠慮なくお願いします。

【発表の本題に続く】

  • Let’s get started.
    始めましょう。
  • Let’s start with…
    …から始めましょう。

プレゼンの本題

挨拶、自己紹介を終えたら、いよいよ本題に入ります。

プレゼンの説得力を高める効果的なテクニックとして、トピックとトピックの間の連結フレーズを紹介します。連結フレーズを用いることで、プレゼンテーションの流れがクリアになり、聴き手が内容をより理解しやすくなります。

【連結フレーズ】

  • I’d like to start by looking at (our new technology).
    まず最初に(私たちの新しい技術)について説明します。
  • Next, I’d like to talk about (new product features).
    次に(製品の特長)についてお話しいたします。
  • Let’s move on to (our new pricing system).
    次に(我々の新しいプライシングシステム)についてお話しいたします。

【資料を参照するとき】

データや数値をスライドで参照してほしいときのフレーズも見ていきましょう。

  • Let’s take a look at (the next pie chart). This shows that…
    (次の円グラフ)をご覧ください。これは...ということが分かります。
  • As you can see from this chart, we have achieved a significant improvement in sales.
    このグラフで分かるように、私たちは大幅な売上増を達成しました。

【強調するとき】

  • What’s important to remember here is…
    ここで重要なのは…です。
  • Let me highlight this point again.
    このポイントをもう一度強調します。
  • This is the key takeaway from this slide.
    このスライドの主なポイントはこれです。

質疑応答

プレゼンテーションの終盤では、質疑応答の時間を設けます。回答するときや、回答するのが難しい質問への答え方も覚えておきましょう。

【質問を受け付ける】

  • If you have any questions, I’d be happy to answer them now.
    ご質問があれば、お答えいたします。

【質問に対するお礼を述べる】

  • I’m glad you’ve asked that question.
    ご質問ありがとうございます。

【質問に答えるのが難しいとき】

  • I’m afraid I don’t know, but I will find out and get back to you later.
    申し訳ありませんが、分かりかねます。後ほど確認してお知らせいたします。

結論パート

最後に、プレゼンテーションをよい印象で締めくくるための6つのフレーズをご紹介します。

一般的には、プレゼンテーションの終わりを告げて、本日のポイントの概要を伝えて結論を述べ、清聴に感謝するという流れになります。

【プレゼンテーションの最後を告げる】

  • We are coming to the end of today’s presentation.
    本日のプレゼンテーションの最後になります。

【ポイントの概要を伝える】

  • That concludes my presentation. However, I’d like to quickly summarize the main points again.
    これで私のプレゼンテーションを終えたいと思います。しかし、改めて主要なポイントを簡潔にまとめさせていただきます。
  • I’m now going to give a brief summary of what we have covered…
    本日の要点をお伝えすると・・・

【結論を述べる】

  • In conclusion, (you can see that changes in technology are transforming our business).
    結論は、(テクノロジーは私たちのビジネスにおいて変容が見られます。)

【締めの言葉】

  • Thank you once again for taking the time to join today’s presentation.
    本日はプレゼンテーションにご参加いただきありがとうございます。
  • Thank you very much for your interest and attention.
    ご関心とご清聴をありがとうございます。

プレゼンで使う資料作成

プレゼンテーションにおいて、分かりやすい資料の用意は欠かせません。プレゼンの内容をより深く理解してもらうために、どのように資料を作成すれば良いのでしょうか?

ここでは、英語のスライド、グラフ、資料作成について解説します。

スライド

プレゼンテーションの準備で最も時間がかかるのが、スライド作成ではないでしょうか。

英語のスライドには、基本構成や話の運び方にちょっとしたコツがあります。手順を押さえれば難しいことはありません。

こちらの英語プレゼンに役立つスライド作りの記事で、初心者にも分かりやすく解説しています。基本構成や注意点、かっこいいスライドを作るためのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。

グラフ

売上や予算といった数字を取り上げる場合、パッと見て誰でも分かるグラフが欠かせません。

円グラフ (pie chart) は、市場シェアなど全体に占める割合を示すときに適しています。

一方で、折れ線グラフ (line graph) は業績の伸び率や売上の増減など、同じ条件下で複数データの増減を比較するのに適しています。それぞれ使い分けながら、スライドに取り入れましょう。

資料

プレゼンテーションで聴衆に対して配布資料 (handouts) を配るのもよいアイデアです。事前に資料を配布することにより、以下のメリットが生まれます。

  • 内容をより深く理解してもらえる
  • 配布資料にメモを取ってもらえる
  • 後で見返してもらえる
  • 欠席者にも概要を伝えられる
  • 補足情報を追加できる
  • 連絡先を掲載できる

適切に活用すれば、よりプロフェッショナルなプレゼンとなるでしょう。

英語のプレゼンを成功させるには?

せっかくなら、ただ無難に終えるだけではなく、みんなの印象に残るようなプレゼンにしたいですよね?

そんなあなたに、プレゼンテーションを成功させる3つのポイントを紹介します。

  • 興味を引く言葉を添える
  • 聞き手の立場で考える
  • ひたすら声に出して練習する

詳しく見ていきましょう。

興味を引く言葉を添える

質疑応答の後に、そのまま終了してしまうのは味気なく、印象に残らないプレゼンとなってしまいます。

パワフルな印象を残すには、偉人が残した英語の名言を借りるのも良いでしょう。

良い例として、TED TalkでKen Robinson氏が行ったスピーチ "How to escape education’s death valley" (教育の死の谷を脱するには)でも、締めくくりにアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの名言を引用しています。

“There are three sorts of people in the world: Those who are immovable, people who don’t get it, or don’t want to do anything about it; there are people who are movable, people who see the need for change and are prepared to listen to it; and there are people who move, people who make things happen.”
「世界には3種類の人間がいる。動かず、分からない・分かろうとしない、何もしない人間。それから変化の必要性を理解し、話を聞く姿勢のある人間。そして動く人がいて、その人たちが物事を成し遂げる。」

出典:TED Talk

このように、プレゼンの締めくくりに偉人の名言を借りることで、聴衆を鼓舞させ、説得力が増すかもしれません。

聞き手の立場で考える

プレゼンやスピーチ、会議での発表や学会での講演など、人前で話すことを総じて「パブリックスピーキング (public speaking)」と言います。

プレゼンでは、聴衆自身に話を理解する責任があると思いますか?それとも話し手の方に責任があると思いますか?

日本では、プレゼンを聞いていると、聴衆に理解する責任があると考える傾向が強いように感じられますが、海外では話し手に責任があると考えられることが一般的です。分かりにくいプレゼンは、聞き手の興味を引けない、または価値が低いと判断されてしまうことが多いのです。

そのため、英語のプレゼンでは、シンプルでわかりやすい表現を用い、聞き手が内容をスムーズに理解できるよう配慮することが重要です。そんな効果的な話し方のコツを学べるのがパブリックスピーキング術です。このスキルを身につければ、誰もが自然と引き込まれるプレゼンを実現できます。

ひたすら声に出して練習する

不安を克服するためにはどうしたらよいのでしょうか?それは、ひたすら練習して準備する。それだけです。

資料やスライドの準備を終えたら、家族や友人など信頼できる人の前で実際に声に出して練習してみましょう。いつもより少し大きめの声を出したり、鏡の前で練習したりするのも有効です。実際に時間を計ってみるのもよいでしょう。

さらに、自分のプレゼンテーションの様子を録画してみるのも効果的です。録画した動画を見返すことで、自分の話し方や身振り手振り、声のトーンや間の取り方など、改善点が見えてきます。客観的に自分を分析することで、より説得力のあるプレゼンができるようになります。

トライアンドエラーを重ねることで、練習したのだから大丈夫という自信につながります。それはプレゼン当日の立ち振る舞い方にも良い影響を与えます。

まとめ

ただでさえ人前に立って話すのは緊張するもの。母国語でない英語でプレゼンすることは緊張して当たり前です。

でもしっかりと必要な準備をすることで、より良いプレゼンテーションを行うことができるでしょう。

ただし決まり文句を覚えて何度も練習しても、予想しなかった質問が飛んできたときなど不測の事態に備えるには、やはり英会話力の底上げが必要です。

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