2-2. 聴き手目線の立ち振る舞いチェックリスト
以下に効果的な喋り方の要素をリストアップしました。
すでにできている項目をチェックして、できていない項目を改善していきましょう。
☑ 声は大きく元気よく
声が小さいと、聞き取ろうとすることに労力がかかってしまって、理解に集中できません。
会場の反対側の壁まで届く音量で話しましょう。
☑ 速すぎず、遅すぎず、緩急をつけて
30分間の講演でも90分間の講演でも、長時間に渡って速すぎる喋りや遅すぎる喋りについていこうとすると、ストレスにつながります。また、ずっと一本調子だと、飽きがきます。
これまでに出てきた例文は、日本語と英語共に緩急をつけて話しています。
重要なことを言う前に溜めたり、感情を声の音程の上下で表したりしているので、参考にしてみてください。
☑ 文は短く、シンプルに
講演中、全ての文をシンプルにまとめるのは至難の業です。
しかし、一番重要な点だけでも簡潔に述べて、その直後に間を空ける、といった喋り方をすると、聴き手側に伝えたいメッセージが浸透しやすくなります。
☑ 専門用語・略語は避ける
自分と自分の周りが理解できるからと言って、聴衆が聞き慣れない専門用語や略語を次々と使ってしまうと、理解を諦められてしまいます。
たとえば、新社会人に「アウトバンドコールからのCVRを上げていく必要がある」などとマーケティング用語を多用してしまうと、聴き手は理解に苦しみます。
「こちらからかけた営業電話で成約に至る割合を上げていく必要がある」などと、誰でもわかる言葉で説明すると不必要な混乱を避けられます。
☑ 聴き手とアイコンタクトを取る
講演中ずっと演台の後ろに隠れて原稿に目を落としている人にカリスマも本気も感じませんよね。
聴衆の中から、誰でもいいので目を合わせてくれる人を探して、見つめながら重要な点を言ってみましょう。そのために歩き回るのもいいでしょう。
周りの他の聴き手は「次は自分かもしれない」と思い、一生懸命聴いてくれるようになります。
☑ 背筋を伸ばして、大きなジェスチャーを交えて、自信を示す
伝えようとしていることに対して自信を持っていなければ、大きな動作は取れませんよね?
フィギュアスケートやダンスにおいて演者の動作が大きく滑らかだと優雅に見えますよね。
見ている側は、きっと自信があるのだろう、と捉えます。
講演者も同じように、姿勢がよく、ジェスチャーも大きければ自信があるように映り、説得力が増します。