「仕事で英語プレゼンを任された……!」「スライド作成の経験がないのでコツを知りたい」という方に向けて、今回はスライドの作成方法や注意点を解説します。
小規模プレゼンから大規模プレゼンまで規模の違いはあれど、英語プレゼンの基本はどれも定型化しています。
手順を抑えれば、怖がる必要はありません。
ぜひこの記事を参考に「伝わる」英語プレゼンを身につけていきましょう。
「仕事で英語プレゼンを任された……!」「スライド作成の経験がないのでコツを知りたい」という方に向けて、今回はスライドの作成方法や注意点を解説します。
小規模プレゼンから大規模プレゼンまで規模の違いはあれど、英語プレゼンの基本はどれも定型化しています。
手順を抑えれば、怖がる必要はありません。
ぜひこの記事を参考に「伝わる」英語プレゼンを身につけていきましょう。
冒頭で、英語プレゼンは定型化しているとお伝えしました。
スライドは大きく分けて、以下の3つの基本構成で成り立っています。
家を建てるときのように、しっかりと骨組みを作ることで筋の通った論理的かつ明瞭なプレゼンテーションを構築することができます。
まずは導入となるイントロ部分です。
プレゼンテーションの前に、以下の順で全体の構成をはっきりと示します。
これらにより、聴衆にとっても話を聞く心構えをしてもらうことができます。
場合によっては、プレゼンテーション後に質疑応答を受けつけるかどうかということも事前に伝えておくとよいでしょう。
英語プレゼンの中心となるボディ部分では、順序立てて論理的に進めることが重要です。
膨大な情報を詰め込むのではなく、多くても3つまでのキーポイントに焦点を当てて話すようにしましょう。
では、実際にボディの構成を考えるときに、何を意識して作っていくべきなのでしょうか?
プレゼンテーションのボディ部分では、次にご紹介する2つの構成が有効です。
1. SDS法
SDS法は、Summary(要約)⇒Details(詳細)⇒Summary(要約)の順で話を展開する構成です。
相手や内容を問わず、プレゼンテーション以外でも、実際にテレビのニュースでも用いられています。日常的に、上司に対する報告でも取り入れることができます。
最後に再度、要約・まとめを繰り返す構成となっているため、聴衆は内容を整理することができ、記憶に残りやすいという利点があります。
SDS法は、誰に対しても分かりやすく伝えることのできる便利な構成です。
2. PREP法
英語のプレゼンテーションでは、日本語で使われる「起承転結」は好まれず、先に結論を述べることが好まれます。
PREP法は、Point(結論)⇒Reason(理由・根拠)⇒Example(具体例)⇒Point(結論)の順で論理的に説明することで説得力を増すことができるだけでなく、相手に対してもストレスなく聞いてもらえるというメリットがあります。
PREP法はプレゼンテーション以外に、採用面接で主張を求められたときなどにも端的に、論理的に回答することができます。
同じく4部構成で「OREO法」というものがあります。構成内容はPREP法とほぼ同じで、
Opinion(意見)⇒Reason(理由・根拠)⇒Example(具体例)⇒Opinion(意見)
という話の運び方となります。
クロージングとなる結論は、聴衆に対してあなたの主張やアイデアを印象づける最後の数分間となります。
次の4つの手順に沿って、キーポイントを短く簡潔に、そしてインパクトのあるクロージングにまとめましょう。
さらに以下の3点を盛り込むことで、よりパワフルなプレゼンテーションに仕上がります。
特に、プレゼンテーションにCTA (Call To Action)=行動喚起を盛り込むことは効果的です。
プレゼンテーションの後、聴衆にどんな行動を起こしてほしいですか?
CTAは、プレゼンテーションにおける最後の肝と言える部分となります。
Webサイトを訪れてほしいのか、SNSをフォローしてほしいのか、クロージングで明確に伝えましょう。
プレゼンテーションの内容が素晴らしくても、スライドが読みにくかったり、分かりづらかったりしては、プロフェッショナルとは言えません。
英語のプレゼンテーションスライドを作成するときには、次の3つの点について注意しましょう。
プレゼンテーションでは、文字フォントや文字の大きさも大きな役割を果たします。
欧文フォントは膨大な種類があり、どれを使ったらよいか迷ってしまうかもしれません。
企業によっては、ブランドイメージの一貫性のためにフォントを統一しているところもあるでしょう。
英語プレゼンテーションでおすすめの欧文フォントは以下となります。
Verdanaはプレゼンテーションにおいて最適なフォントの一つです。
背の高い小文字と広めの余白が読みやすさを後押しします。
WindowsとMacともに利用が可能で、互換性もあります。
Calibriは欧米のビジネスマンに好んで利用される人気の高いフォントです。
シンプルで可読性が高く、丸みを帯びた形が特徴です。
エレガントな印象のGeorgiaは、背の高い小文字が特徴です。
Times New Romanに最も近いフォントですが、より大きく、プレゼンテーションに最適なフォントです。
英語プレゼンテーションでは、聴衆にとって見慣れている標準のフォントを選択するようにしましょう。
フォントの大きさは、最低でも30ポイントか、それ以上が適しています。
実際のプレゼンテーションスクリーンでの見え方や、行間のスペースは最適かということも同時に考慮しましょう。
一般的に、プレゼンテーション中の聴衆の集中力は、開始直後が最も高く、次第に低下していくと言われています。
多くの文字で伝えるのではなく、簡潔な箇条書きにまとめると、より分かりやすくなります。
①“We”など、主語が明らかな場合は、主語を取り除く
(We) Developed a new model for the Korean market on January 3rd.
(We) Will launch the spring campaign on April 1st.
②冠詞(”a” “the”)を取り除く
Developed (a) new model for (the) Korean market on January 3rd.
Will launch (the) spring campaign on April 1st.
③必要に応じて日付などの重要な情報を前に持ってくる
January 3rd : Developed new model for Korean market.
April 1st : Will launch spring campaign.
大勢の前で話すプレゼンテーションの場では、聴衆にとって簡単かつ即座に理解できることが要求されます。
学術大会ではない限り、「書き言葉」ではなく、「話し言葉」を選ぶように意識しましょう。
なぜなら聴衆は、プレゼンテーションにおいて、新聞記事や論文のような複雑な文章を時間をかけて読んだり、調べたりすることができないためです。
例えば、次のように単語を言い換えてみましょう。
written English(書き言葉) | spoken English(話し言葉) |
however | but |
require | need |
verify | check |
provide | give |
Was not able to | couldn’t |
せっかく英語でプレゼンテーションをするなら、かっこいいスライドを作りたいですよね。
聴衆を惹きつけるためのスライド作成テクニックを5つ、ご紹介します。
1つのスライドにつき、盛り込むメッセージ(情報)は1つにまとめるようにしましょう。
例えば、3つのメッセージを1つのスライドに詰め込んでも、スライドの枚数は少なくすることはできますが、時間を省略することにはつながりません。
「1スライド1メッセージ」にまとめることにより、情報があちこちに行き来するのを避けられます。
それによって聴衆は1つのメッセージに集中でき、結果的に「伝わる」プレゼンテーションとなります。
プレゼンテーションにおける「10 - 20 - 30の法則」をご存知でしょうか?
「スライドは10枚以下、20分未満のプレゼンテーション、フォントサイズは30ポイント」にするのが素晴らしいプレゼンテーションの極意と言われています。
プレゼンテーションの主役はスライドではなく、あなたの言葉や表情、ボディランゲージです。
また、メインとなる情報は多くとも3つまでに限定しましょう。
それ以上にすると、結局何が最も伝えたいことなのか分からないプレゼンテーションとなり、印象に残らないプレゼンテーションとなってしまいます。
箇条書きは情報をまとめ分かりやすくするために効果的ですが、あなたが話している間に聴衆がそれらを読むのに集中してしまうというデメリットもあります。
箇条書きにする代わりに、下の図のようなグラフィックにすることも検討してみてください。
グラフィックは視覚的にインパクトがあり、即座に情報が入りやすいというメリットがあります。
聴衆に文章を先読みされるのを防ぐためには、アニメーションを利用しましょう。
説明が始まってからグラフィックが表示されるように聴衆の意識をコントロールすることができます。
大規模なプレゼンテーションでは、後方の席の人にも見やすいようなスライドを作る必要があります。
折れ線グラフや円グラフなどを掲載する際には、数値を示す項目が遠くからも見えるかどうかよく確認しましょう。
特に、3Dグラフはプレゼンテーションの場では見にくいため、避けた方がよいでしょう。
すべての情報をスライドに含めるのではなく、口頭で説明を補足することで聴衆の負担を減らすことができます。
アメリカで絶賛されたと言われるトヨタ自動車の豊田社長の英語プレゼンテーションをご存知でしょうか?
豊田社長のプレゼンテーションにはいくつものテクニックが盛り込まれていますが、そのうちの一つに「一文が短い」という特徴があります。
プレゼンテーションの準備段階では、台本として文章を書いて準備しますが、書き言葉は長く、複雑になりがちです。
余分な文字を削り、できるだけ一文を短くし、話し言葉として聞きやすくなるように推敲してみてください。
いかがでしたか?
今回は、英語でのプレゼンテーションスライド作成方法と注意点について解説しました。
単純にプレゼンテーションに込めたい情報を詰め込むだけでは、最も伝えたいメッセージは何なのかと聴衆は混乱してしまいます。
本記事を参考に、ぜひ海外の人にもインパクトを残せる英語スライドを作成してみてください。
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