現代はVUCAで溢れています。
VUCAとは先を見通しにくくする以下の要因をまとめた言葉です。
Volatility – 変動性
Uncertainty – 不確実性
Complexity – 複雑性
Ambiguity – 曖昧性
それでは、先が見通しにくいとはどういうことでしょう?
個人レベルでは、ビジネスの競争がグローバル化し市場が極めて速く変化していく中、「永久就職」や「一生安泰」という言葉が古くなってきています。
これは、企業が長期的に安定的な運営をするのが困難になってきていることに起因します。
組織レベルでは、ひとつのビジネスモデルで一時成功を収めたとしても、それを上回る、もしくは代替するような別のモデルがすぐに生まれてしまいます。
新たな技術が開発されては、すぐに商品化され一般流通するため、ほとんどの分野で市場参入のハードルが低くなっているのが大きな理由です。
つまり、現代ビジネスシーンは、すぐに変動し、継続的な成功を収められるかは不確実であり、成功への道筋は複雑であり、曖昧でもあるのです。このことから、常套手段というものはもうないと言えます。
そこで、VUCAに立ち向かう人材は、手段ではなく資質が問われます。
先が見えないビジネス環境で成功する人材には、次の3つの資質が重要です。
1. 予測不能な事態や障害は当然起こり得るものと考えている (Accepts)
2. 目標へのシナリオを常に考え、必要に応じて随時書き換える(Thinks)
3. 未来の自分が最良の判断ができるように、現在できることを最大限する(Takes action)
今回は、VUCAがビジネスにおいてどのような障壁であるかを具体化し、さらにVUCAに打ち勝つ人材がどのような人物であるかを明確にします。