英語での会議中に意見を述べたいときや、問題点に気づいたとき、うまく切り出せないまま意見を言えなかったという経験はありませんか?
特に欧米諸国では、会議中に黙っていると「意見がない」「何も考えていないのでは」というように映ってしまいます。
反対に、積極的に質問をしたり、発言したりする人の方が好印象を与え、高評価につながる可能性もあります。
有益なアイデアを持っているのに、遠慮してしまうことで評価が下がってしまうのは非常にもったいないですよね。
今回は、会議中に意見を言うための英語のフレーズや例文をご紹介します。
ぜひ、状況に合わせて適切なものを選んで、会議での発言に役立ててください。
英語で「思いつく」の表現
ビジネス英語だから、会議中だから、といって難しい単語が出てくるわけではありません。
すでに知っている簡単な単語を組み合わせるだけで、話を切り出していくことができます。
まずは、アイデアをチームに共有するための「思いついた」という表現や例文を学んでいきましょう。
thought of 〜
“think of XX” は「(案を)思いつく」という意味です。
「今、ちょうど思いついた」という場合は、have + just+動詞の過去分詞形を使って表現します。
- I've thought of an idea.
今、ちょうどアイデアが一つ思いつきました。 - I thought of a good idea.
良いアイデアが思いつきました。
have an idea
“have an idea” で「アイデアを持っている」「考えがある」という意味です。
シンプルですが、とても使いやすい表現です。
- I have another idea to solve this issue.
この問題を解決するためにもう一つのアイデアがあります。 - (It) sounds like a good idea to me.
(それは)良いアイデアです。
occurred to me
“occur to XX” は「XXに思い浮かぶ」という意味です。
“that” を付けて、“occur to XX that…” という文にすると、「……という考えがXXに思い浮かぶ」という意味になります。
- A good idea just occurred to me.
良い考えがちょうど思い浮かびました。 - It occurred to me that we have a better solution on this project.
このプロジェクトにおいて、より良い解決策を思いつきました。
pop into my head / mind
“Pop into my head / mind” はアイデアが「パッと思いつく」「急に思いつく」「ひらめく」という表現をしたいときに使えます。head / mind のどちらも同じような意味です。
- A great idea popped into my head.
素晴らしいアイデアが急に思いつきました。 - A better idea popped into my mind.
もっと良いアイデアがひらめきました。
come to mind
“come to mind” は「頭に浮かぶ」「思い浮かぶ」という意味 です。
- An amazing idea came to mind.
素晴らしいアイデアが思い浮かびました。 - A possible solution came to mind.
(可能性のある)一つの解決策が思い浮かびました。
strike
“strike +人” で「(考えが)人の心に思い浮かぶ」「(考えが)突然思いつく」という意味です。
この場合、アイデアや考えなどが主語になります。
- An effective marketing strategy struck me.
効果的な販売戦略が思いつきました。 - A new idea has struck me.
新しいアイデアを思いつきました。
come up with
“come up with” で「思いつく」「考えつく」という意味で、非常によく使われる表現です。
- Yesterday, I came up with a solution.
昨日、解決策を思いつきました。 - I came up with a new idea for increasing production.
生産増大のための新しいアイデアを思いつきました。
英語の会議でアイデアを発言するフレーズ
まず重要なのは、会話を止めて、会話に参加する瞬間を能動的に作っていくこと。
次にご紹介するフレーズは実用的なものばかりです。
緊張するかもしれませんが、これらのフレーズを活用すれば、会議で発言するための突破口となるでしょう。
1.会話を止める
〈ちょっと待ってください。〉
- Hang on a second…
- Just a moment, please…
- Just a minute…
- Hold on…
〈割り込んでもいいですか?〉
- May I cut in here?
- I’d like to make a point here…
- May I interrupt a second?
- Can I cut in here?
- Can I make a point here?
- Can I jump in here?
2.意見を発言したい旨を伝える
無事に会話の流れを止めることができたら、周りも聞く姿勢になっているでしょう。
このときには、はっきりと自信を持って「意見を発言したい」旨を伝えることが重要です。
〈ちょっと発言させてください。〉
- Let me say something here…
- Can I just say, I think…
- I’d like to share something.
- Could I go over something for a moment?
〈私の考えを言わせてください。〉
- Let me say what I think about the market.
市場について考えていることを言わせてください。
〈少し付け加えてもいいですか?〉
- Can I add something here?
この点について付け加えてもいいですか?
- Do you mind if I add something?
補足させていただいてもよろしいですか?
〈〇〇について一つだけ言わせてください。〉
- Let me please say one thing about the plan.
その計画について一言だけ言わせてください。
- May I say just one thing about the exterior design?
その外観について一点言わせていただけますか?
〈アイデア/考えを共有させてください。〉
- Let me share my ideas about the cost.
コストについてのアイデアを共有させてください。
- Can I share my thoughts on efficiency?
効率についての考えを共有させてください。
3.良いアイデアがあることを伝える
発言の機会を求めた後は、はっきりと「良いアイデアがある」ことを伝えます。
冒頭でご紹介した、アイデアを共有するフレーズを活用していきましょう。
周囲の期待を高め、あなたの意見により一層強い関心を持ってもらうことができます。
〈とても良いアイデアがあります。〉
- A great idea just struck me.
- I have a great idea.
- I just came up with a brilliant idea.
4.気がかりな点を伝える
気がかりに思うことを伝えるのも、重要な意見のうちの一つです。
あなたが気がかりに思う点は、他の人にとっても懸念事項である可能性があります。
遠慮することなく伝えましょう。
〈ちょっと気になることがあります。〉
- There is something I am a little curious about.
- There is something I worry about…
〈一つ問題に気づきました。〉
- I realized we may have a problem.
- I just noticed a concern.
- It just occurred to me we may have a problem…
- There may be an issue here.
〈~という事実に気づきました。〉
- I just realized that the cost of the survey hasn’t been factored in.
調査費用が無視されていることに気づきました。
5.賛成しかねることをやんわり伝える
会議では、反対意見を述べることも必要になります。
角が立たないよう、反対意見をやんわりと伝える言い回しを学びましょう。
〈私はそう思いません。〉
- I’m not sure if that's quite right.
- That’s not how I see it.
〈ちょっと違う風に考えました。〉
- I look at it from a different perspective.
- I look at it from a different point of view.
- I see it differently.
- I have a different idea.
- I have a different take on this.
〈私の考えでは~〉
- From my point of view…
- In my opinion…
〈違う観点で考えたら~とも言えるのではないかと思うのですが。〉
- On the other hand, from a different point of view, it can be a blue ocean, can’t it?
違う観点で考えると、それはブルーオーシャンかもしれませんよね。
- If you look at it from a different angle, it could be seen as an opportunity.
違う側面から考えると、それは機会と言ってもいいかもしれません。
〈奇妙に聞こえるかもしれませんが~〉
- It may sound strange, but I think there is a chance that…
奇妙に聞こえるかもしれませんが、私はそこにチャンスがあると思います。
- It may sound ridiculous, but the figures show there is a room for growth, I think…
馬鹿げて聞こえるかもしれませんが、その数字は成長の余地を意味すると私は考えます。
〈気のせいなら良いのですが~〉
- I’m sorry to say this, but it seems to me… there is an inconsistency here…
これを言うのは気が引けるのですが、どうも矛盾しているように思います。
6.発言を切り上げる/他の人の意見を聴く
どのような会議であっても、終盤の流れはだいたい同じです。
最後に、自分が発言した後に話を切り上げ、他の人の意見を求めるフレーズを学んでいきましょう。
〈取り急ぎ以上です。〉
- That’s all I have to say/add at this point.
〈私の意見がお役に立てば嬉しいです。〉
- I hope my opinion on this has been useful.
〈皆さまのご意見を伺いたいです。〉
- I would like to hear your point of view.
- I’d like to hear your opinion.
〈あなたはどう思いますか?〉
- What do you think?
- What do you make of this?
- What’s your take on this?
〈いかがでしょうか?〉
- Does that make sense to you?
- Are you happy with that?
- Are you okay with this?
- Have I made that clear?
まとめ
いかがでしたか?母国語でない英語の会議で発言することは、不慣れなうちは緊張し、物怖じしてしまいますよね。
今回学んだ英語表現や例文を使うことで、より自信のあるプロフェッショナルな印象を作れるでしょう。
有意義な意見や考えは、所属や立場に関わらず誰しもが持っているものです。
ぜひ、怖がらずに最初の一歩を踏み出して、自信を持って意見を共有してみてください。
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