英語の音読学習を進める際のポイントと注意点
- 英語の音読学習を進める際に気をつけるポイントは下記の7点です。
- 音声付き教材を選ぶ
- 英文の内容が80%以上分かるレベルの教材を選ぶ
- 目的を明確にして行う
- 発音は音声どおりに真似る
- 分からない単語や表現は調べる
- 自分の音声を録音し比較する
- 繰り返し音読をする
それぞれのポイントについて、1つずつ解説していきます。
1. 音声付き教材を選ぶ
正しい英語の発音を身につけるためには、ネイティブスピーカーによる音声の読み上げがある教材を必ず選びましょう。
正しい英語の発音のお手本がないと、自己流の間違った発音になってしまう可能性が高いからです。
それでは音読の効果が全くありません。
2. 英文の内容が80%以上分かるレベルの教材を選ぶ
英語音読をする際に最も大切なのが、教材選びです。
教材が難しすぎず、簡単すぎないものを選びましょう。
目安は、ご自身で英文を読んでみて、辞書を使わなくても80%以上の内容が理解できる教材を選ぶことがおすすめです。
また、英文のレベルだけでなく、英文が長すぎないもの、そしてご自身の興味がある内容であることも重要です。
これらを意識しながら英語の教材を選ぶことで、挫折することなく、楽しみながら英語音読ができるでしょう。
3. 目的を明確にして行う
英語音読を進めていると、英文を読み上げることに意識がいってしまい、英文の内容を理解したり、正しく発音したりすることなどが疎かになってしまいがちです。
そのため、英語の音読をする際には必ず「目的を明確にして」行いましょう。
この「目的」は人によって異なるでしょう。
下記の例を参考にしながら、目的意識を持って英語音読に取り組んでください。
- 発音の知識を無意識に使えるようになる
- 新しい英語表現を理解し、使えるようになる
- 音読しながら、英文の内容を理解できるようになる
もし、英語の音読をしながら、同時にこれらの「目的」を意識し、達成することが難しい場合は、音読に使用しているテキストが難しくて、あなたに合っていないのかもしれません。
少し簡単なスクリプトに変更しましょう。
4. 発音は音声どおりに真似る
最初は、音声を元に、イントネーションや音の強弱など正確に発音することを意識しながら音読することがおすすめです。
英語音読で大切なことは、速く流暢に読むことではありません。
もちろん、最終的にはスムーズに英文を音読できることが理想ではありますが、最初は英語の音一つひとつを丁寧に発音することを意識しましょう。
スピーディーに読んでしまうと、「正しい英語の発音」が身につかずに、分かりづらく通じない発音になってしまう危険性があるからです。
自分で、きちんと正しく発音ができるようになると、聞き取りもできるようになります。
ゆっくりと、コツコツと英語音読に取り組んでください。
やり方は、まずは音声を聞きながら英文を黙読します。
そして音声を止めて、該当する箇所を数回音読してください。
この作業を繰り返していくことで、正しい英語の発音が身につきます。
そして、徐々に英語を読むスピードも上がっていくでしょう。
5. 分からない単語や表現は調べる
英語音読で最大限の効果を引き出すためには、スクリプトに書かれている内容をすべて把握できている必要があります。
そうでないと、英文を英語のままで理解することができなくなってしまうからです。
そのため、英語音読を始める前には、必ず、スクリプトに目を通し、分からない、単語、フレーズ、文法事項がないかをチェックし、事前に意味を調べてから音読に移りましょう。
6. 自分の音声を録音し比較する
英語音読を何度か練習し、スムーズに英文を読めるようになったら自分の音声を録音してみることをおすすめします。
自分の音声を録音し、聞いてみることで、客観的に自分の発音について考えることができるようになるからです。
自分の音声と教材の音声を聞き、下記の点を比較しましょう。
- 母音や子音の発音
- イントネーション アクセントの位置
- リンキング
自分では正しく英語を発音できているつもりでも、自分の音声を実際に聞いてみることで、お手本の音声と比べるとまだまだなことも多いです。
ぜひ、試してみましょう。
7. 繰り返し音読をする
スムーズに英文が読めていないのであれば、次の英文に進むべきではありません。
音読中に正しく発音をして、英文の理解ができるようになることが英文音読の最終目的です。
このレベルに到達するまでは、何度も同じ教材を繰り返して音読しましょう。
ドイツの心理学者エビングハウスによると、人は物事を定着させ、記憶するまでに最低6回は復習する必要があるそうです。
つまり、音読も日を空けて6回音読することで、発音、イントネーション、そして単語間のリンキングといったことが定着すると言えます。