小学生に英語が求められる背景

小学生に英語が求められる背景

私たちは、急速なグローバル化の進展の最中にいます。デジタルで全世界が繋がる今、これからの世代には国際共通語である英語力を伸ばす必要性が益々高まっています。そのような背景から、重要課題として取り組みが進んでいるのが「英語教育改革」。
学校教育を通じて英語力を育成する仕組み作りが、始まっています。

小学校の英語教育

  • 小学3・4年生
    従来、小学5・6年生を対象に行われていた「外国語活動(英語)」が前倒しとなり、小学3・4年生から開始。「聞くこと」「話すこと」を中心とした外国語活動を通じて、英語に慣れ親しむことが目的です。
  • 小学5・6年生
    「教科」として英語の授業が始まります。 3・4 年生の「聞くこと」「話すこと」に加えて「読むこと」「書くこと」にもより焦点を当て、さらに中学校へのスムーズな接続を目指します。

中学校~大学入試の英語教育

  • 中学校
    新学習指導要領では、中学校の英語の授業についても、「授業を英語で行うこと」を基本とするAll English化の方針が示されています。教師から生徒への説明はもちろんのこと、生徒から教師への質問や発表、生徒同士のやり取りまで、すべて英語で行うということになります。これは生徒が英語に触れる機会を増やし、授業を実際のコミュニケーションの場面とすることを目的としています。
  • 高等学校
    英語で授業が進められるだけでなく、ディベートやプレゼンテーションなども授業に取り入れます。大学受験で評価される「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能を総合的に鍛え上げる授業内容です。
  • 大学入試
    大学入試で民間試験を導入し、4技能を測定されるようになります。英検、TOEIC、GTEC、ケンブリッジ英語検定など8種の英語民間試験の導入が予定されています。

このように、小・中・高等学校が連携した適切な英語教育を充実・強化することで、勉学に留まらず、思考力・判断力・表現力等を備えて情報や考えなどを積極的に発信し、相手とコミュケーションができるようなることが、みなさんのお子さまには求められてきます。
さらに、このような公共教育との連動により、学校の成績や受験などお子さまの将来に関わる重要な局面においても、英語の優先度は急速に増してくると考えられます。
ですので、ぜひ夏休みのような長期休暇を有効に使い、お子さまの英語力の向上を目指してみましょう!

夏休みを使った英語学習の5つのポイント

夏休みを使った英語学習の5つのポイント

1. 英語学習の目標を決める

まず、夏休みに何を達成したいのか、具体的な目標を決めましょう。例えば、「英語で簡単な自己紹介ができるようになりたい」、「好きな洋楽の歌詞を理解できるようになりたい」など、自分のレベルや興味に合わせて目標を設定します。

2. 毎日英語に触れる

目標が決まったら、毎日英語に触れる習慣を身につけましょう。1日15分でもいいので、英語の音声を聞いたり、英語の本を読んだり、英語で日記を書いたりする時間を設けましょう。

3. 楽しみながら英語を学ぶ

英語学習を義務感で捉えてしまうと、すぐに飽きてしまいます。好きな映画やアニメ、音楽などを英語で楽しむ、英語でゲームをするなど、楽しみながら英語に触れる方法を取り入れましょう。

4. 英語学習の環境を整える

英語学習に集中できる環境を整えましょう。静かな場所で勉強できるスペースを確保したり、英語学習用の教材やアプリを用意したりしておくと、学習意欲を高めることができます。

5. 英語学習のパートナーを見つける

英語学習のパートナーを見つけるのもおすすめです。友達と一緒に英語を話したり、オンライン英会話で外国人と交流したりすることで、モチベーションを維持しやすくなります。

小学生におすすめの英語学習法

小学生におすすめの英語学習法

以下は、夏休みの時間を使ってぜひ実践していただきたい、小学生におすすめの英語学習法です。

英語に触れる効果的な学習法


英語の動画を見る

日本語のテレビや映画を観る感覚で、子どもと一緒に英語の動画や番組を楽しみましょう。

期待できる効果

  • 好きなコンテンツを通じることで、楽しく英語に触れられます。
  • 家族などの身近な大人が英語で一緒に楽しんでいる姿を見ることで、英語をより身近に感じてもらえます。
  • 音声と映像の動きを一緒にインプットしているため、英語の発音やリズム、イントネーション、読み方が自然と身につき、徐々に一人でも楽しむことができるようになります。

学習のポイント

  • YouTubeのような動画公開サイトにアップロードされている、海外の様々な子ども向けテレビ番組を活用しましょう。子どもの興味に合わせて、コンテンツを選定してあげてください。
  • NHKの子ども向け英語番組のほか、子どもが好むような海外のアニメ番組もおすすめです。
  • また、スマホやタブレットを使い、子ども向けの英語アプリで一緒に遊ぶことも役立ちます。ストーリーを見ながら英語の音を聞くようなものや、ネイティブの子どもが使う英語の パズル、間違い探しなどもよいでしょう。

多読・多聴

やさしいレベルの英語をたくさん聴いたり、読んだりしてみましょう。

期待できる効果

  • 楽しみながら、英語に触れられます。
  • 文法や単語の知識が自然と増やせます。しかも逐語訳では得られないニュアンスもインプットできます。
  • 多聴を加えることで、耳が鍛えられ、発音やイントネーション、リズムも習得できます。

学習のポイント

本の選び方:好きなトピックスの本から読み始めましょう。1ページに1~3語、分からない単語が出てくるものが適切なレベルです。

学習手順

1

訳さずに読む。

わからない単語に遭遇しても、前後の文脈や挿絵から推測し、英語を英語のまま理解することを意識しましょう。

2

無理して読まない。

しばらく考えてもわからないものは、諦めて次に移りましょう。

3

慣れてきたら少しずつ本の難易度を上げる。

1分間に読める単語数が増えてきたり、全ての単語がわかるレベルに達したら、少しずつレベルアップしましょう。

4

多聴を取り入れる。

ダウンロード音源が付属している本であれば、多読に慣れてきた段階で、同じ本を使い、何度も音声を繰り返し聞きましょう。

英語を使う効果的な学習法


音読

英語を、声に出して読んでみましょう。

期待できる効果

  • 口が英語に慣れ、実際に英語を話す際、自然と口から英語が出てくるようになります。
  • 声に出した単語や表現は、忘れにくいと言われています。

学習のポイント

  • 使用する教材は、音源付で簡単なレベルのものから始めましょう。
  • 慣れてきたら、テキストを見ずに音声の後について発音する「シャドーイング」にも挑戦しましょう。

学習手順

1

音声を一度聞き、どんな内容かをイメージしてみる。

2

テキストをひらき、音声をもう一度聞く。

テキストにある挿絵などから、もう一度内容をイメージしてみましょう。

3

音声の後について、一緒に声を出して、テキストを読み上げてみる。

発音、イントネーション、リズムなども真似できるまで繰り返し練習しましょう。

4

音声なしで、お手本と同じくらいのスピードで読んでみる。

英日記

習得した単語や文法を駆使して、身の回りのことを英語で書いてみましょう。

期待できる効果

  • 話すよりも書く方が時間があるため、初心者にも向いています。
  • 身の回りで起きたことを英語にするので、より使える英語を習得できます。

学習手順
初心者向け

1

多読本などから覚えたい文を書き出す。

2

書き出した例文の中の一部を変えて、アレンジしてみる。

Ex.
オリジナル:There was plenty of orange juice for everyone to drink.
→ アレンジ1:There were plenty of candies in the box.
→ アレンジ2:I have plenty of time to prepare for my final exam.

3

自然に口から出るようになるまで、例文やアレンジした文を何度も声に出し、反復練習する。

学習手順
小学3~6年生向け

1

日々の出来事を、まずは日本語で書く。

2

日本語で書いた日記を、英語で表現してみる。

学校などで習った単語や文法を意識的に使ってみましょう。

3

学校や英会話スクールの先生に見てもらう。

違った言い回しやネイティブがよく使う単語など、新しい発見があるはずです。学校などで習った単語や文法を意識的に使ってみましょう。

英語でコミュニケーションする効果的な学習法


英会話レッスン

外国人を相手に、実際に会話してみましょう。オンラインなどでも、簡単に受講できます。

期待できる効果

  • 英語で積極的にコミュニケーションする姿勢を養えます。
  • 外国人でないと気づかない間違いや癖を修正してもらえます。
  • 「通じた」という成功体験を得ることができます。

学習のポイント

  • 教師との会話では、わかる表現を使って、極力フルセンテンスで話しましょう。間違えることで教師からフィードバックを受け、正しい言い回しや単語が身についていきます。
  • 積極的に会話をふくらませましょう。教師から質問されたことに答えるだけでなく、話題を広げたり、深めるために、教師に質問し返しまでできると、より英語コミュニケーション力を伸ばすことができます。
    Ex.
    教師:What is your favorite fruit?
    生徒:I like strawberries and grapes. How about you?

海外に行く

期待できる効果

話す日本語がまったく通じない環境に身をおくと、コミュニケーションするために、一層真剣になります。そうした機会をつくることで、世界で通用する英語力が身についていきます。

実践方法

海外留学

  • 英語力だけでなく、世界の人々とコミュニケーションする力を身につけることができます。また、視野が広がり、自国の文化や歴史に興味を持つようになるため。社会や世界に対する関心が高まります。
  • ただし、漫然と過ごしていてはダメ。自分の意見をしっかりと伝えることを意識しましょう。海外では自分の意見をはっきりと相手に言葉で伝えなければ、理解してもらえません。「自分はこう思う!」に加えて、なぜそう思ったかの理由も一緒に述べるように意識しましょう。
    Ex.
    A:What kind of music do you like?
    B:I like rock music because it always inspires me!

海外旅行

日本語がまったく通じない環境で、自分の英語が相手に伝わるかどうか実践してみる絶好のチャンスです。例えば、自分の食事は自分で注文する、道を尋ねてみるなど。
「自分の英語が通じた!」という経験から自信を持つことができ、また聞き取れなかった英語について調べるなど、学習意欲が高まります。

夏休み中に英語学習を習慣化することで、英語力がぐっとアップします。 ぜひ、今回紹介した学習法を参考に、充実した英語学習プランを立ててみてください。

まとめ

夏休みは、英語学習を一気に伸ばせるチャンスです。今回紹介した学習法を参考に、自分に合った方法で英語学習に取り組んでください。
英語学習を成功させるためには、継続することが大切です。 毎日少しずつでも英語に触れることを心がけ、楽しみながら学習を続けましょう。

このブログ記事が、夏休みを活用した小学生のお子さまの英語学習に役立てば幸いです。

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