他部署、他団体が絡む会議では、進行役が誰であるかによって会議の進展度合いは大きく変わってきます。
司会進行だけではなく、会議が建設的なものになるように働きかける役割を担う人物を、ファシリテーターと呼びます。
昨今では地方自治体の町の再開発プロジェクトにおいてファシリテーターの重要性が表れています。
地方自治体が建築専門誌の出版社に優秀な建築家を紹介してもらい、かけ橋となってくれた出版社からの代表者に、そのまま会議やプロジェクト運用のファシリテーターになってもらう、などということがあります。
ファシリテーター自身は議題の当事者ではない中立的立場にあり、意思決定の権限がない者が理想です。
決断を下す役割ではなく、会議で話し合われる「内容」と話し合いの「進展」を向上させる役割を持ちます。
会議のファシリテーターは以下のことを最終的な目標とします:
議題を組織の大きな目標に結び付け、その目標を参加者全員がやる気を持って目指せるように動機付けること。
ファシリテーターは会議中、参加者全員を、3段階を経て大きな目標へ動機付けます。
ファシリテーターは特定の業界、部署や職業に限定される人物ではなく、所在が明確ではないため、重要性がわかりづらいかもしれません。
しかし裏を返せば、ファシリテータースキルを持つ人はどの業界でも必要とされる貴重な人材です。
そこでこの記事では、次のことを明確にします:
■優秀なファシリテーターの素養
■優秀なファシリテーターが用いるテクニック
■優秀なファシリテーターの、会議における実際の立ち回り方