キクチ:では小林さんはこれからどうしようと思いますか?
小林:そうですね・・・
キクチ:・・・(優しく目を見つめて待つキクチさん。小林さんが必ず答えてくれると信じている、ということの意思表示。)
小林:そうですね・・・結局のところ、やっぱりハンスさんと和解するしかないと思います。
キクチ:ハンスさんと和解することが大事だとお考えなんですね。
小林:はい。
キクチ:それはなぜですか?
小林:たとえ今回別の方法で10,000台売れたとしても、さらにそれ以上の売り上げを目指すには日本支社の力だけでは難しくなると思うんです。たとえば、Ben’s for Japanese Homesをアジア展開するとか、もっと大きな施策をすることになったら、ハンスさんの許可と助けがなければできません。
キクチ:ハンスさんが協力してくれれば大きな施策ができるようになるのですね。ではこれからなにをするといいと思いますか?
小林:・・・ハンスさんに謝る。
キクチ:それはいい考えだと思います。それで?
小林:それで、去年ああいう結果になった経緯をきちんと説明します。
キクチ:すばらしい!それで、どういった方法で説明されますか?
小林:これはメールではなく対面ですね。対面でなければ意味がないです。
キクチ:すばらしいです!今までお互いを避けていた間柄の相手が誠意を持って歩み寄ろうとしてくれたら、私だったら嬉しいと思います。きっとハンスさんとも直接会って話せばわかり合えますよ。
小林:そうですね。これを機に外国人の同僚や上司と話す苦手意識も少しずつ克服できるかもしれませんし。