3.イントネーション(抑揚)を意識すること
イントネーションとは、会話における上がり下がりの調子。
日本語はあまり抑揚のない言語ですが、抑揚をつけて話すことで一気にネイティブっぽさが増します。
イントネーションは、単語そのものにも、フレーズや一文にも存在します。
例えば単語の頭を強調する”desert(砂漠)”と、「s」を強調する”dessert(デザート)”のように、イントネーションの位置によって意味が変わる単語もあります。
日本の中・高英語では、単語ごとのイントネーションは教えますが、一文全体のイントネーションを教えることは少ないかと思います。
実は、この文章の中のイントネーションこそが、英会話を学ぶ上で大切なのです。
たとえば、疑問文。正しい文法としては、以下のように助動詞や疑問符を使って疑問文を作ります。
What is your name?
それでは、次の文章はどうでしょうか。
Your name?
聞きたいことの“name ”を強調し、語尾を若干あげて疑問調に話すことで、疑問詞がなくとも“name ”について尋ねる「疑問文」として成立するのです。
日本人は文法を気にしすぎて、「語尾が上がっているだけの疑問文は通じないんじゃないか……」と思いがち。
ですが、全く心配することはありません。
イントネーション(抑揚)を上手に操れば、多少文法が甘くとも英語は通じます。
また、イントネーションは「自分が最も伝えたいこと」を伝えることためにも重要です。
I want to eat chocolate.
“I”を強く読めば「私」が食べたいのだという意思、
“want”を強く読めば、「食べたい」という意思、
“chocolate”を強く読めば「チョコレート」が食べたいという意思を伝えられます。
同じ一文でもイントネーションによって、使い分けることができるのです。
イントネーションをつけて話すことで、ネイティブの人からの印象がガラッと変わりますよ。