1.性格を表す英単語


日本語と同じように、性格を表現する単語の数は膨大です。
ここでは代表的なものをいくつか紹介します。

優しい kind
人懐っこい friendly
気が利く thoughtful
礼儀正しい respectful
気前のいい・寛容な generous
勤勉な diligent
実直な honest
好奇心旺盛な curious
上品な gracious
楽観的な optimistic
のんびりした easygoing
謙虚な modest
堅実な prudent
常識・分別のある sensible
熱心な enthusiastic
勇敢な brave
野心的な ambitious
保守的な conservative
男らしい masculine
女性らしい feminine
厳格な stern
ふざけた playful
おしゃべりな talkative
思いやりのある good-hearted
粘り強い・めげない persistent
面白い funny
協力的 cooperative
社交的 outgoing
いじわるな mean
変わった odd
臆病な timid
うぶ・天真らんまん naive
内気な shy
乱暴な violent
子供っぽい childish
ケチな stingy
非情な ruthless
ずる賢い cunning
だらしない sloppy
悲観的な pessimistic

英会話では単語を言うだけでは不十分

これらの単語を使う際に一つ問題なのが、「He is a kind person (彼は優しい人です).」と言っただけではざっくりしすぎていて、相手がいまいちイメージができないことです。

日本人と日本人の間では、日本で言う「優しい人」の意味はある程度共通認識があるので問題ありません。
しかし英会話では文化背景が違う者同士が話すのが普通です。

以下のように例を添えると、自分が思う「優しい」のニュアンスをきちんと相手に伝えられます

◆Paul is a really kind person. He is the kind of person who would try to help you if you’re carrying something heavy.

ポールはとても優しい人です。何か重いものを運んでいたら手を貸そうとしてくれるような人です。

では次の章でこのような、ニュアンスがしっかり伝わる伝え方を練習しましょう。

2.性格を表す時に便利な表現


人は時と場合によって性格は違いますよね?
いつもは自信満々に見える人が、高所ではビクビクしたり。
そっけない素振りの人が実は情に厚かったり。
そこで、場面とその時の行動の例を出すことが大事です。

ここでご紹介する表現を使って、身の回りにいる人の性格を説明してみましょう。
ただ英単語を並べるより、きっと魅力的な説明ができますよ。

2-1. ~するようなタイプです

まずはこちらの表現を使ってみましょう。

◆He/She is the kind of person who would …
~するようなタイプです。

では1章の単語を使って、いくつか例を挙げます。
音声を真似しながら、何度も反復して練習してみてくださいね。

◆friendly

Liz is a really friendly girl. She is the kind of person who would say Hi to everyone before class begins.

リズはとても人懐っこい人です。授業が始まるまでにクラスメイト全員に挨拶して回るようなタイプです。


◆respectful

Tom is a respectful young man. He is the kind of person who would address people by their names and he would never forget the person’s name once he hears it.

トムはとても礼儀正しい若者です。人と話す時はちゃんと名前で呼んで、一度聞いた名前を忘れるようなことはしない人です。


◆curious

Jack is a curious little boy. He is the kind of kid who would disappear the moment you look away, looking for something fun.

ジャックは好奇心旺盛な男の子です。目を離した隙にすぐにいなくなって楽しいものを探しに行ってしまうようなタイプの子です。


◆mean

Ms. Land was a mean old lady. She was the kind of teacher who would give the whole class detention when one student came in late.

ランド先生はいじわるでした。生徒が一人でも遅れたらクラス全員に居残りさせるようなタイプの先生でした。


◆childish

My ex-colleague was rather childish. He was the kind of guy who would get upset and leave the meeting room when things don’t go his way.

元同僚はわりと子供っぽかったです。自分の思い通りに行かないと怒って会議室を出て行ってしまうようなタイプでした。


2-2. 普段は~ですが、(場面)になると、~

特定の場面において見られる性格を表したい時はこちらの表現を使ってみましょう。

◆He/She is usually … but when it comes to …
普段は~ですが、(場面)になると、~

では1章の単語を使って、いくつか例を挙げます。
こちらも音声を真似しながら、何度も練習してみてください。

◆talkative

He’s usually a quiet person but when it comes to discussing cars, he becomes very talkative.

彼は普段は静かですが、車の話になるとおしゃべりになります。


◆sensible

Christine is often dressed in eccentric clothes but when it comes to work, she is a sensible young lady.

クリスティーンは服装こそ奇抜ですが、仕事になると常識ある方です。


◆easygoing/enthusiatstic

She may seem like an easygoing person but when it comes to tennis, she is really enthusiastic.

彼女はのんびりした人に見えるかもしれませんが、テニスになるととても熱心です。


◆generous/stingy

Bill is a generous guy when he goes out to eat with people but when it comes to buying apps on his smart phone, he can be really stingy.

ビルは外食する時は気前がいいですが、スマホアプリを買うことになるとケチなことがあります。


これらのようなフレーズを使いこなせれば、相手に正確なニュアンスを伝えられますね。

3.映画の登場人物の性格を説明する


それでは復習です。
誰もが見たことのある映画の登場人物の性格を、これまでご紹介した単語やフレーズを使って説明してみましょう。


3-1. ハリー・ポッターのあの人

「ハリー・ポッター」を観たことがありますか?
主要登場人物である3人の性格を自分の言葉で説明してみましょう。
各登場人物ごとに例も用意しました。

●ダニエル・ラドクリフが演じるハリー・ポッター

例: Harry Potter is a brave, good-hearted young wizard. He is the kind of person who would try to help anyone in trouble. He is usually very modest about his talent but he is really persistent when it comes to saving his friends from evil wizards.

ハリー・ポッターは勇敢で思いやりのある若き魔法使いです。困っている人がいたら放っておけないタイプです。普段は謙虚ですが、悪い魔法使いから親友を守るためなら絶対にあきらめません。


●ルパート・グリントが演じるロン・ウィーズリー

例: Ron is a timid, pessimistic young wizard. He is the kind of movie character who is the first to notice trouble and express fear. He usually hides behind Harry’s back.

ロンは臆病で悲観的な若き魔法使いです。いつも誰よりも先に危険を察知して恐怖におののくタイプの映画キャラクターです。普段はハリーの後ろに隠れています。


●エマ・ワトソンが演じるーマイオニー・グレインジャー

例: Hermione is a diligent student of Hogwarts. She is often more masculine than feminine around her friends. She is the kind of student who would always have the right answers.

ハーマイオニーは勤勉なホグワーツの学生です。友達の周りでは女性らしさよりも男らしさが目立ちます。クラスに一人はいる、いつも正しいことを言うようなタイプです。


3-2. パイレーツ・オブ・カリビアンのあの人

最後にパイレーツ・オブ・カリビアンから、シリーズを通して登場する二人の船長の性格を説明してみましょう。

●ジョニー・デップが演じるキャプテン・スパロウ

例: Captain Sparrow is an odd and playful pirate. He is the kind of hero who wouldn’t care so much about world peace. He is usually quite easygoing but when it comes to saving his ship, he can be very brave.

キャプテン・スパロウは少し変わっている、ふざけた海賊です。世界平和のことはどうでもいいと思っているタイプのヒーローです。普段はのんびり屋さんですが、自分の船を奪還することになると、勇敢な一面を見せます。


●ジェフリー・ラッシュが演じるキャプテン・バルボッサ

例: Captain Barbossa is a cunning and ambitious pirate. He is the kind of character who would do anything to build a career. He is usually a ruthless and mean pirate but when it comes to sharing a mutual interest, he immediately becomes very cooperative.

キャプテン・バルボッサはずる賢くて野心的な海賊です。出世するためならなんでもするタイプのキャラクターです。普段は非情でいじわるな海賊ですが、利害が一致すると途端にとても協力的になります。


* * *

いかがでしたか?
英単語だけに頼らず、今回ご紹介したフレーズを使った文章で表現すると細かいニュアンスが伝わります。

身の回りの人を思い浮かべて、どんな人か正確に表現する練習をしてみましょう。
何度も口に出してフレーズを練習すれば、だんだんコツをつかめてきて自由自在に操れるようになれますよ!

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