3.英語で話す場を用意する
親や友達、先生が英語で話す相手になってくれたとしても、英語でのみ話すちゃんとした理由がなければなりません。
大人だって日本語で話す方が楽ですよね。
話の途中で英語の単語がわからず詰まってしまったとしたら、相手も日本語がわかるものですから、ついついそこだけ日本語に置き換えて話してしまいます。
そうすると「今の英語力では伝えることができなかった。」という悔しい気持ちが薄れ、上達しようという意欲につながりません。
そこで英語以外の言語が通用しない「場」を作ります。家庭で1日15分だけでも、英語でのみ会話する時間を設けるといいでしょう。
英語しか話さないルール付きの場が他にも必要なら、英会話スクールがうってつけです。
キッズ・レッスンという「場」では、教師を含め他の子どもも、その時間だけは英語しか使ってはならないというルールを守らなければなりません。
夏休みを利用して海外のサマーキャンプに入れる、という方法もあります。たとえばアメリカには、子ども向けに1週間程度の短いキャンプから1ヵ月間の長期キャンプを提供している団体がいくつもあります。
スポーツキャンプ、アートキャンプ、サイエンスキャンプ、スペースキャンプなど、様々なテーマからお子さんがもっとも興味がありそうなものを選ぶといいでしょう(日本にも、国内で提供されている英語キャンプはあります)。
【海外キャンプの例】
キャンプ・シャホラ
http://www.shohola.com/
アメリカはペンシルバニア州の森の中に敷地を構えるボーイズキャンプ。
子どもたちはスポーツ、ウォータースポーツなどのアクティビティーを毎日体験し、班に分かれてキャビンで共同生活をします。
参加者はアメリカ国内の子どもたちばかりです。
キャンプ・ネティマス
http://www.campnetimus.com/index.php
キャンプ・シャホラの姉妹キャンプで、女の子のみ参加可能。
お子さんが男女両方いる場合、男の子をシャホラに預け、女の子をこちらに預けるという利用の仕方ができます。
定期的にシャホラと共同アクティビティーを行っています。
【国内英語キャンプの例】
イングリッシュアドベンチャー・キャンプ
http://www.english-adventure.org/
長野県で行われる5日間の国内キャンプ。
英語がほとんど初めてのお子さん用のプログラムと英語をすでに話せるお子さん用のプログラムを提供しています。
時期は夏などに限られてしまうものの、海外キャンプや英語キャンプは英語を話す相手と、英語を話す場の両方を子どもに与えることができます。
通年で与えられる場としては、家庭での英語の時間を作る他は英会話スクールがいいでしょう。
英語に関心のあるご家庭の子どもが集まるこれらの場では、英語で話すための題材、英語で話す相手、そして英語でのみ話す場の全てが揃います。
このような条件が揃う日が多ければ多いほど、子どもは「英語が話せると楽しい」と実感してくれます。